主にガンを治してますが、他院では治せない系、原因不明系、難病系、多種疾患複合発症系、自己免疫疾患系、自律神経系などの難解な疾患については、ガンでなくてもお受けしております
このブログではそうしたガン以外の病気について記します

前立腺の改善

前立腺の肥大とガン

前立腺肥大や前立腺ガンの方は多数診てきました。
なので、だいたいのようすは手ごたえでつかめるとは思ってますが、確たるものではありません。
ガンなのか肥大してるだけなのか調べてくれという方もいらっしゃいますが、これは無理。当院は検査機関ではありませんので、お答えいたしかねます。
手ごたえという、私にしか感知できない、いわばあいまいな反応を頼りに患部の位置を特定し施術しているだけですので、その患部がガンなのかそうでないのかまでは、たとえ見当がついたとしても、わからないとしか言えません。

ガンと肥大両方が同時に発生することもありますが、だいたいはどちらかなので、もしご自身の感覚でそこに異物感が出てきて、腫れているなと思ったら肥大の可能性が大きいでしょうし、そういう腫れた感じはまったくしないのにマーカー(PSA)だけが上がっていくという場合は、ガンの可能性が高そうです。

いずれにしても、前立腺に異常を感じたら、私に聞くより、すぐ病院へ行って診てもらうことが肝要です。エコーやCTなどで調べてもらい、さらにお医者さんが必要を感じるようなら、そのおすすめにしたがって生検も受けてください。
めんどうでも、こういう検査はきちんと受け、高い確度で病名を確定しておくことが大切です。
当院でも病名がはっきりすれば、それなりに明確な方向性をもって対処できるわけですし、病院での治療を進めるにしても当然必要なことです。

もちろん、病名なんかどうでもいいから、PSAを下げてくれさえすればいいというような患者さんでも施術はしてます。会社の健診でPSAが高く出たので、来年の健診までに下げてほしいというわけです。

男性ホルモンの過剰

前立腺肥大もガンも男性ホルモンの過剰によって起きるようです。
2年ほど前に、こういう方がいらっしゃいました。
以前から前立腺が腫れっぽかったらしく、ガンを心配してあちこちネットを読みあさりましたが、
「ガンを退治するには肉を食べろ」
と、どこかのホームページに書いてあったそうで、その方は肉が好きだったので、それはいいとばかり、たいへん素直に肉ばかり食べていたようです。
そうしたら、そのせいかどうかははっきりとはわからないのですが、前立腺の腫れぐあいがひどくなり、PSAも10を超えてしまったとのこと。
「ガンじゃないでしょうか・・」
とひどく心配そうでしたが、「禁肉」を実行してもらいながら数度施術した後病院で血液とエコーで調べてもらったところ、PSAも腫れもすっかり正常になっていました。施術を受けている期間中にも、急速に異物感はなくなっていったとのことです。

「な~んだ、バカみたいなことやっちゃいました」と笑ってらっしゃいましたが、ズルズル放置していたら笑えない事態になっていたかもしれません。
ガン退治に肉というのは、どういうことなのか・・、白米(デンプン)を食べないでタンパク質をとれということなんでしょうか。
それならそれで、たしかにデンプンをあたえないという点でガンにはいいのでしょうが、そのかわりにホルモンのしたたるようなものばかり食べていては、やっぱりホルモン系の病気にはよくないでしょう。

その後

この方、もうちょっと施術してダメを押しておけばいいかと思っていると、
「どうもありがとうございました」のひと言とともに、それきり来なくなってしまいました。
以来、すっかり治ってしまったものなのかどうか気になっていましたが、2年ほどして連絡がありました。
「あの節はお世話になりました」
私はてっきり前立腺のぶり返しだと思い、
「また腫れちゃいましたか」
と聞くと、そっちのほうはもう指を丸くできるほどバッチリだそうで、気にもしておらず、こんどはそこではなくて胃が痛いとのこと。

さっそく診てみると、なるほど胃体部全体にけっこううるさい手ごたえがあり、私の感覚によれば胃潰瘍または胃炎でした。
「毎晩寝酒するのがよくないんでしょうかねえ、量もだいぶ多くなっちゃってまして」
と聞かれましたが、ご自分で原因がつかめているのなら、返事するまでもありません。

2度施術したところ、手ごたえは小さくなり、もう一回くらいやればよくなるかなと思っていると、
「どうもありがとうございました。もうすっかりよくなりました」
と、またしてもご自分で完治の診断をくだし、それきり風のごとく消え去りました。

何年後かにはまたお会いできるかもしれませんが、会えるとしたら、また同じような軽い病気だといいんですが・・