主にガンを治してますが、他院では治せない系、原因不明系、難病系、多種疾患複合発症系、自己免疫疾患系、自律神経系などの難解な疾患については、ガンでなくてもお受けしております
このブログではそうしたガン以外の病気について記します

声門閉鎖不全を改善して、声をとりもどす

若いうちは声帯もぴったりと閉じることができて、ちゃんと発声できたはずなのに、身体の他のパーツと同じように、加齢に伴って、声帯の中心の声門というところが痩せてきて、すきまができ、自在に振動させることもできなくなります。つまり、声が思うように出なくなります。

長年歌い続けてきた歌手の方でも、そんなふうに声帯が痩せてくると、声質がすっかり落ちてかすれてしまい、のびが悪くなったり、か細くなったり、ある一定の音域の声が出なくなったりして、以前の美声が出なくなってしまいます。
また、歌手でなくとも、作曲家で、
「ハミングしながらやるもんだから、ちゃんと声が出ないと調子悪いんですよ」
という方もいらっしゃいました。

これらは、当院施術によってけっこうよみがえります。まだ過去数例ですが、いずれもわりと短期で改善しはじめ、くり返し受診されると、ほとんどのケースで原状に近い回復がのぞめるようです。

お医者さんでの対症治療としては、声門に生理食塩水やヒアルロン酸、コラーゲン、お腹の脂肪、あるいはシリコンなどを注射してふくらませ、もとのようにぴったり閉じることができるようにするのだとか。
しかし、そうした術をお受けになった歌手の方ご本人が言ってらっしゃいましたが、生理食塩水やヒアルロン酸などではすぐに身体に吸収されてしまい、長くもたせることはできないらしいです。それはそうでしょうね。
シリコンならもつんじゃないかと思い聞いてみましたが、シリコンでもしばらくするとやはり吸収されるのだとか・・

いずれも一時しのぎの処置となります。
それでも公演の直前に受けておくと、生理食塩水でもりっぱにお仕事になるとのこと。それはそれでいいのかもしれませんが・・
思いきって音声改善手術を受ける手もあるようですが、これは微細な調整がむずかしくて、プロの歌手には不向きだそうです。

・・・
長く続けてきたお仕事、あるいは趣味であっても、それができなくなるというのはつらいものです。
しかし、あきらめることはありません。もうこの先は歌えないのではないかと悲観していたにもかかわらず、施術によってよみがえり、若返ったような新鮮な感覚をおもちになる方が多いです。
ただ、衰えてきたなりにあわせてうまく使っていたものが、その状態を通り越して若がえりしすぎるのか、同じように声を出しても、最初ちょっとした違和感があって、なれるまでいささかのくふうが必要になる場合もあります。

同様の症状で悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度いらしてみてください。
喜びの持続する、新たな次元にお連れできるかもしれません。

声門閉鎖不全一般が対象となります。
声帯ポリープのある方はやったことがないですが、これはタバコを吸う人にできるもののようです。また無理して声を出し続けていると声帯炎ができて、やはりかすれ声になります。
こういった比較的軽い障害なら原状回復はじゅうぶんできるのではないかと思います。

反回神経

上記のように加齢などによって自然劣化した声帯はほぼ大丈夫ですが、そうではなくて声帯を動かす反回神経になんらかの欠損等があって声帯が麻痺している場合は、この記事の対象外となります。
たとえば、甲状腺や食道、肺などの手術によって、反回神経が傷ついた場合、あるいはなんらかの要因で反回神経が圧迫されている場合などです。

無理だからとお断りしても、それでも受けてみたいといわれてやったことはありますが、回復はできませんでした。
むだになっては申し訳ないので、あらかじめ付記しておきます。